横断作成システムのための中心点データ作成システム


【 概 要 】

このプログラムは、横断作成システムに必要な中心点データを大量に自動生成するのが主な目的です。


便宜上測点の追加や縦断変化点の追加はできますが、座標計算までは行ってません。

測点追加による座標計算は行いませんので、必要な中心点座標はすべて用意しておいて下さい。


横断作成システムに必要な中心点データの要素は、下記のとおりです。


中心点測点名 + X座標 + Y座標 +  単距離 + 方向角 + 地盤高 + 杭天高


上記の並びのCSVテキストデータ(カンマ区切り)が必要です。方向角は横断作成システムで自動計算されます。


座標を持った線形のSIMAデータが必要ですので、お使いの測量ソフトで出力しておいて下さい。

また、中心点の縦断測量成果値も必要です。エクセルなどの表計算ソフトで閲覧できる形式(CSV)にしていれば、手間がかかりません。

出来上がったデータから「縦断SIMAデータ」の出力もできるようにしています。

56点の断面のための中心点データなら、直接エクセルなどの表計算ソフトに打ち込んだほうが手間がかからないと思います。

作り方は、本文最後尾に記載していますので、参照願います。


メインメニュー

プログラムを起動すると、下図のようなメインメニュー画面が出ます。

@→A→B→C→D の順番に進めていかないと、コマンドボタンは押せない仕組みになっています。

E はやり直しのためのコマンドボタンです。

F は終了、データ確認のコマンドボタンです。




@ 線形SIMAデータを読み込みます。

A 点名の一括変更を行う場合は、ここで変更します。

B 縦断データ(主に地盤高の入力)編集を行います。

C 各々データを自動生成します。

D 生成されたデータを保存します。

E やり直しをする場合のデータ削除コマンドです。

F 終了、データ確認を行います。


では、各項目ごとに説明いたします。




【 線形ファイルの読込 】


赤丸で囲んだところの「線形データ読込」ボタンを押します。



予め用意しておいた線形SIMAデータ(座標付)を選択し、開きます。


バックグランドに線形データが展開されます。




【 点名変更 】


次に、点名変更を実行します。


1:変更しない → 点名を変更しない場合は、このままにして「点名変更」ボタンを押します。

2:カンマを削除する → 点をのけて測点冠字と番号を引っ付けます。

3:カンマを削除し、NOSPにする。 → 冠字のNOSPに変更します。




選択したら、「点名変更」ボタンを押します。






【 縦断データ編集 】



次に、縦断データ編集を行います。


下図の「開始」ボタンを押します。



縦断データのワークシートが開きますので、地盤高・杭高を入力します。

 断面上杭高は必ずしも必要ではありませんが、横断手簿や横断SIMAデータに影響します。




ここで、新たに測点を挿入したり、削除したりするときは、右クリックします。

下図のようにサブメニューが出できて、その一番下に「縦断データ編集」の項目がありますので、これを選択します。


 要注意事項!! 縦断データの編集は、縦断データのみの編集となります。測点の座標まで計算できません。!!

  削除は反映されます。後で出力される縦断SIMAにも反映されます。



下図のようなメニューと編集画面が出てきます。

測点を削除する場合は、削除したい測点のセルを選択しておいて「行削除」のボタンを押します。


測点を追加する場合は、追加したい箇所のすぐ下の測点のセルを選択し、「行挿入」ボタンを押します。


 要注意事項!! 縦断データの編集は、縦断データのみの編集となります。測点の座標まで計算できません。!!

  削除は反映されます。後で出力される縦断SIMAにも反映されます。




下図のようにブランク行が挿入されますので、必要事項を入力して下さい。


 要注意事項!! 縦断データの編集は、縦断データのみの編集となります。測点の座標まで計算できません。!!

  削除は反映されます。後で出力される縦断SIMAにも反映されます。



測点を削除する場合は、「行削除」ボタンを押して下さい。



簡易縦断図の描画ボタンを押すと、セルの横に簡易な縦断図を表記することができます。

極端な入力ミスならこれでわかります。




元のメインメニューに戻るには、シート選択タブ(赤丸のところ)を選択し、「メインメニューを表示する」ボタンを押します。




メインメニューに戻りました。ここで、終了ボタンを押して下さい。

再度編集する場合は、シートタグの「縦断データ編集用」を押して編集して下さい。終わったら、メインメニューに戻り、終了ボタンを押して下さい。






【 データ作成 】


次に、データ作成を行います。

現場名の欄には、縦断SIMA用の現場名称を入力します。

入力したら、すぐ下のボタンを押して下さい。データが自動生成されます。






【 ファイルの保存 】


次に、各データを保存します。

「縦断SIMA出力」 → 縦断SIMAを出力します。

「横断用中心点出力」 → 横断作成システム用中心点データを出力します。





保存状況を以下に示します。参考にして下さい。




【 シートの削除 】


シート@〜B は、縦断SIMAデータ、横断用中心点データ、縦断測量成果表 の3つを削除します。





下図の赤丸で囲んだシートを削除します。



削除する場合は、「OK」を押して下さい。




この場合、下図の赤丸で示す「縦断データ編集」からやり直します。





全シートのボタンは、すべてのデータを削除して最初からやり直します。




OK」を押すと、すべて削除されます。

最初からやり直します。




作成された横断用中心点データは、横断作成システムでのCXYデータとして読み込みます。

デフォルトファイル名は下図のとおりです。

ファイル名を変えた場合は、名前を控えておきましょう。






すべて完了したら、最下部の終了ボタンを押して終わりです。



【 補足事項 】


手入力で中心点データを作成する方法。


必要なデータは下記のとおりです。


中心点測点名 + X座標 + Y座標 +  単距離 + 方向角 + 地盤高 + 杭天高


このうち、方向角は横断作成システムで自動計算可能ですが、1測点から放射状に測量するような特殊な形態の場合、左右の判別に必須となります。


下図のようにCSV形式(カンマ区切り)のデータ形式です。




具体的な作成方法


エクセルなど表計算ソフトで下図のように1測点づつ入力します。

説明の便宜上測点名とかX座標とか入れていますが、これは不要です。


前述したように、方向角が必要な場合は単距離と地盤高の間に入れます。

左右の判別をするためなので、度単位で十分です。


計算例


方向角 250度の場合

250÷180/Π)=ラジアン

あるいは

250÷57.34.363





出来上がったら、

ファイル → 名前を付けて保存 を選んで、CSV形式で保存します。




本システムは、測点名を厳密に照査しています。

座標値や標高値の前後にスペースが入るのは問題ありませんが、測点名の前後にスペースが入ってしまうと別測点として扱われてしまいます。

よって、このスペースを一括削除しておきましょう。


下図は、「サクラエディタ」での実行例です。


まず、ターゲットとなるファイルをオープンします。

次に検索ツールから、置換を選択します。


置換前のところに「半角スペース」を入れます。

置換後のところには何も入れません。


その状態で、「すべて置換」を押します。


上書き保存して、完了です。

Windows標準ソフトの「メモ帳」でも実行できます。





EOF